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ASUSが出すというキーボード付きタブレットが気になる

いままでAndroid, Windowsといろんなタイプのキーボード付きタブレットを出していたASUSから、8.9インチ液晶のキーボード付きのタブレットが発表されました。
このサイズのタブレットは今までいろいろ登場してますが、ヒンジ付きのキーボードが付属しているものは無かったと記憶しています。すくなくとも日本国内販売はされていないはずです。

ASUS TransBook T90CHI

これです。

サイズはキーボード付きの状態でW241 x D137 x H16.5となってます。
LifeTouch NOTEが W234 x D138 x H25 なので、LifeTouch NOTEよりほんの少し大きくて薄い、という感じになります。LTNのサイズは本体から出張った感じになっているヒンジの部分を含んだものなので、実質的にはほんの少し大きいというより、一回り大きいという感じかもしれませんが、圧倒的に薄いので逆に小さく感じるくらいかもしれません。
もちろん、液晶はLTNよりずっと大きいですね。

iPad miniとかGalaxyにクラムシェルっぽく装着できるキーボードというのはありましたが、ちゃんとしたヒンジをもったものは、なぜか登場しませんでした。
そういう意味でものすごく期待は大きいのですが、いくつか気になる点はあります。

ひとつめは、ヒンジがマグネット式という点です。
いままで物理的に固定するタイプのものしか見たことがないので、マグネットで装着したときの強度が気になります。どの程度の力で引き離されてしまうのでしょうか。そして物理的に固定されたヒンジとの使い勝手の違いはどのようなものでしょうか。たとえば揺れる電車の中で膝の上に置いて液晶の角度を微妙に変えたりする、というようなことが出来るのかな、という感じです。

ふたつめは、ポインティングデバイスが、見たところキーボード側には存在していないっぽい点です。
これはある意味ヒンジ以上に気になります。
どうやらこのモデルにはタッチペンが付属しているようなのですが、それがポインティングデバイス代わりということなのでしょうか。
OSがWindowsなのでAndroidに比べれば「タッチしなければどうしようもない」という局面は少ないものと思いますが、マウスに代わるデバイスがタッチペン以外に無いとしたら、これは相当ゲンナリするポイントとなります。LTNは「Androidだからしょうがない」のですが、Windowsで同じ気分を味あわされるとしたらかなりイライラが募るのではないかと思います。

そんなわけで、やはり実物を手に取ってみるまで不安は拭い切れませんのでオンラインで予約してしまうということもないとは思いますが、これほど展示品を見てみるのがとても楽しみな機種も久しぶりです。

EeePC 1015PXを買った。

携帯できて、キーボードを使ってある程度ものが書けて、あわよくばプログラム・コードなどもいじれて…、という目的で、今年のはじめに格安になっていたLifeTouch NOTEを購入したのだが、半年もしないうちにノートPCが欲しくなってとうとう買ってしまった。

Lifetouchを買ったときは、起動の素早さや重量の軽さなどを優先していて、当初の見込み通りキーボードでの入力も、プログラム・コードの編集も、サーバとファイルのやり取りもそれなりに役に立っている。出先でメール書いたり文章書いたりプログラム書いたりそれをサーバにアップして試したり…、と色々工夫しながら、かなりのことが出来るようになった。

しかし、いろいろ出来るとなると欲が出るもので、プログラムコードを同時にいくつか表示してあっちこっちいじりながら作業したいとか、ブラウザとエディタを同時に表示してちょこちょこ作業したいとか、どんどん仕事モードの欲求がたまるようになってきてしまった。

最初は、メールとか、ブラウジングとか、ドキュメント書きとか、その辺で割り切って使うつもりだったのだが、早くも割り切りができなくなってしまったというところか…

重量が1kgを切るようなのが欲しかったが、さすがにそういうのは簡単に見つからないので、バッテリの持ち優先で選択して決めたのが、EeePC 1015PX。

いわゆるネットブックで、今流行のウルトラブックに比べたら性能も見た目もパッとしないのだけど、値段は安いし、バッテリの持ちが長いのが一番の売り。

カタログ値はたしか8時間以上だったと思うが、少なくとも4,5時間の間wifi使いながら作業してもバッテリが切れそうという不安を抱かずに利用できるのがありがたい。

さすがに、仕事でデスクトップで使ってるPCよりはもっさりしてるけど、windos7特有のウィンドウの装飾機能を一切オフして、パフォーマンス重視の、まるでwin95のような見た目で使えばそれなりに軽快に動いてくれる感じ。

趣味オンリーで使うPCならwinとか速攻で消してなにかlinuxでも入れるところだけど、今回はとりあえずオリジナルの状態維持で使っていこうかと。

 

Jolicloudのアプリケーション

JolicloudにはApp Centerという機能が備わっていて、そこからクリック一つでDashboardと呼ばれるラウンチャーに登録される。
App Centerには700ちかいアプリケーションが登録されているらしく、いろいろなカテゴリから選んでインストールできる。

とはいえ、それらはほぼすべてWebアプリケーションだ。
つまり、インストールと言っても、Dashboardに登録されるのは、そのWebアプリへのショートカットというかブックマークにすぎない。それをクリックするとメニューやアドレス入力欄のないブラウザでアプリケーションのサイトが表示される、ということだ。(キオスクモード、というのにちかいのかな)

このアプリにはfacebookやflickr、evernote、それにGmailなどのgoogle関連のアプリといった日本でも有名なwebアプリケーションはもちろん、日本ではほとんど目にしたことのないようなさまざまなものが含まれる。(知らないものの方が圧倒的に多いかな)

だから、結局のところ、Dashboardはかなり見栄えの良いブックマーク一覧、と言い換えることもできるのだが、これが使いやすいと思えるか、無意味と思えるかはその人のPCの使い方次第ということなのかな。
僕にとってはEeePCは、半分以上が(webアプリの利用を含め)ネットの閲覧に使うものになっているので、ブラウザのブックマークからいろいろなサイトにアクセスするのとDashboardからアクセスするのが違うだけで、EeePCの利用形態が大きく変わるというわけではない。Dashboardからの方が1アクション少ないし、目新しいインターフェイスなのでちょっと嬉しい、という感じ。

が、これがデスクトップでメインで利用するPCだと困ることが多くなってしまうだろう。

App CenterからDashboardへのアプリの追加は簡単なのだが、DashboardへはApp Centerにあるアプリしか追加できない。
App CenterにはWebアプリ以外に、たとえばVLCとかThunderbirdとかOpenOfiiceとか、ローカルにインストールするいわゆるネイティブなアプリもある程度含まれているので、それらはDashboardに追加できるのだけど、自分でapt-getでインストールするようなアプリはDashboardには登録できない。

それらは、従来のUbuntu同様のメニューから選択することになる。Dashboardからアクセスできるアプリと、旧来のメニュー(menuキーで開く)からアクセスするアプリが併存するということになってしまい、旧来のメニューに登録するネイティブアプリにアクセスする方が多い使い方になるのであればDashboardの意味はなくなり、つまりJolicloudである意味はなくなるということになる。

つまりそういう用途には素直にUbuntuを入れた方がいいというわけだ。

(ただ、JolicloudのカーネルはAtomに最適化されているらしいので、AtomをつかったPCでネイティブアプリをたくさん使うというような場合は、Dashboardもウィンドウマネージャも取り替えたJolicloudを使う、というのも意味があるかもしれない。)

それから、App Centerに入っているアプリはどういう基準で入れられているのか?という問題もある。
Twitterやfacebook、Gmailはあるが、mixiやはてなはApp Centerにはない。(あと、アメーバなう も)
そういうのはブラウザにブックマークすればいいじゃんということなのだが、それではJolicloudのそもそもの部分を否定しているみたいで、App Centerにmixiが登録されていればスッキリするわけだ。

ユーザがどこかにリクエストすれば登録されるのか、WebサービスがJolicloudにリクエストしなければならないのか、その辺の詳しいことはいまのところよく分からない。(とにかく何もかもが英語なので…)

まあ、その辺のことが分かってきたらまた書きます。そして、どなたかお詳しい方がおられたら、ぜひ教えてください。

Jolicloud 1.1をEeePCに入れてみる

Jolicloudというのは、Ubuntu LinuxをベースにしたおもにNetbook向けのディストリビューションのこと。
Jolicloudのサイトにある説明によれば、カーネルはAtom向けに最適化されているらしい。この説明の中にも書いてあるのだけど、僕としては起動時間が短い、というのとバッテリの持久時間が長くなってる、というあたりに期待してインストールしてみた。
(その他にも、アプリケーション(おもにWEBアプリ)のインストールが簡単とか、HTML5をつかったラウンチャーとか、いろいろと売りとなる特徴はあるらしいのだけど。)

Jolicloudという名前にもあるとおり、このOSは基本的にネットにつながった状態で(クラウドなアプリを)利用することが前提になっているので、WEBアプリが前面に押し出されているのだけど、ベースがUbuntuなのでUbuntuで使えるアプリケーションは利用可能だし、そういうアプリはオフラインでも問題なく利用できる。

インストールの手順は基本的にUbuntuと同じ。サイトからisoをダウンロードしてUSBメモリに入れてインストールした。僕の場合、Jolicloudのサイトで紹介されていたインストール用USB作成ソフトがなぜかうまく動かなかったので、Unetbootinを使ったが問題なくインストールできた。
一点Ubuntuのインストールとの大きな違いは、オンラインでPCの状態を同期させるJolicloudへの登録を求められる点。Jolicloudそのものがクラウドアプリでもあるらしい。したがって、インストール用のライブUSBの起動時にネットへの接続が要求されるので、インストール時にネットに接続できないとインストールができないかもしれない。ちなみにJolicloudへはFacebookのアカウントでも登録が可能なので、僕はそれを使った。

で、インストールしてみて、どうだったかというと、起動時間はスイッチオンからアカウント名とパスワードの入力を求められるまでが約10秒。入力後にアプリケーションが利用可能になるまでが約40秒程度。まだオートログインの方法が分からないので途中にアカウントとパスワードを入れる時間がかかってしまうのだが、感触としてはそれらを抜いた時間でも40秒を切るのは難しいかな、という感じ。
正直Ubuntuとあんまり変わらないな~、と。

バッテリの保ちについては、まだよく分からない。僕としてはeee-controlを入れたUbuntuと同程度ならヨシというところ。

OS全体のインターフェイスは、Ubuntu Netbook Remixにも使われていたものに似ていて、原則としてすべてのウィンドウが最大化表示になるというもの。gnomeよりはキビキビしている印象はあるけど、EeePC900Aで使う分にはそれほど劇的に動作が速くなっている、というほどでもない。
Netbookの小さい画面には最大化された画面が使いやすいだろうという思想だろうけど、まあ、この辺は好みによるかな。

で、結局のところ、Ubuntu Netbook Editionとくらべてなにが良いんだ?と問われると、それに答えるのはちょっと難しい。あのUnityのインターフェイスに慣れないなら、Jolicloudを試してみたら?という感じだろうか。

Jolicloudサイトのトップページには「Breathes new life into old computers」てなことも書いてあるので、いずれ古いPCにも入れてみて、どれほどのものか確認してみたいと思う。

とりあえず、きょうはこの辺で。