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ASUSが出すというキーボード付きタブレットが気になる

いままでAndroid, Windowsといろんなタイプのキーボード付きタブレットを出していたASUSから、8.9インチ液晶のキーボード付きのタブレットが発表されました。
このサイズのタブレットは今までいろいろ登場してますが、ヒンジ付きのキーボードが付属しているものは無かったと記憶しています。すくなくとも日本国内販売はされていないはずです。

ASUS TransBook T90CHI

これです。

サイズはキーボード付きの状態でW241 x D137 x H16.5となってます。
LifeTouch NOTEが W234 x D138 x H25 なので、LifeTouch NOTEよりほんの少し大きくて薄い、という感じになります。LTNのサイズは本体から出張った感じになっているヒンジの部分を含んだものなので、実質的にはほんの少し大きいというより、一回り大きいという感じかもしれませんが、圧倒的に薄いので逆に小さく感じるくらいかもしれません。
もちろん、液晶はLTNよりずっと大きいですね。

iPad miniとかGalaxyにクラムシェルっぽく装着できるキーボードというのはありましたが、ちゃんとしたヒンジをもったものは、なぜか登場しませんでした。
そういう意味でものすごく期待は大きいのですが、いくつか気になる点はあります。

ひとつめは、ヒンジがマグネット式という点です。
いままで物理的に固定するタイプのものしか見たことがないので、マグネットで装着したときの強度が気になります。どの程度の力で引き離されてしまうのでしょうか。そして物理的に固定されたヒンジとの使い勝手の違いはどのようなものでしょうか。たとえば揺れる電車の中で膝の上に置いて液晶の角度を微妙に変えたりする、というようなことが出来るのかな、という感じです。

ふたつめは、ポインティングデバイスが、見たところキーボード側には存在していないっぽい点です。
これはある意味ヒンジ以上に気になります。
どうやらこのモデルにはタッチペンが付属しているようなのですが、それがポインティングデバイス代わりということなのでしょうか。
OSがWindowsなのでAndroidに比べれば「タッチしなければどうしようもない」という局面は少ないものと思いますが、マウスに代わるデバイスがタッチペン以外に無いとしたら、これは相当ゲンナリするポイントとなります。LTNは「Androidだからしょうがない」のですが、Windowsで同じ気分を味あわされるとしたらかなりイライラが募るのではないかと思います。

そんなわけで、やはり実物を手に取ってみるまで不安は拭い切れませんのでオンラインで予約してしまうということもないとは思いますが、これほど展示品を見てみるのがとても楽しみな機種も久しぶりです。

LifeTouch NOTE の天板側をバラしてみる

以前スクーターのメーター周りに貼ってみようとして購入したものの、曲面にうまく貼るための練習段階で挫折して手元に残っていたカーボン柄のダイノックシートが一枚。

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これをLTNの天板に貼ってみようと思い立ちました。どなたかがやられているのをネットで見ていい感じだったので自分もやってみようといったところです。

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赤いボディも好きなんですが、すでに3年以上使っていて、ちょっと目先を変えてみたい気分もあり。
中身のOSとかが全くアップデートできないので、外装だけでも一新したいという感じです。

うまく仕上げるには、赤い天板を外して貼ったシートの端っこを内側に折り込む必要がありそうです。

そこで、まず内側の液晶周りのパネルを外して、様子を見ることにします。(お約束ですが、ここからの作業はメーカー保証外ですしマネするとLifeTouch NOTEに修復不可能なダメージを与える可能性があります。実行する場合は自己責任でお願いします。)

内側のパネルの四隅にあるゴム足をほじくり出してはずしてみるとネジが出てきました。このネジを取ります。

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内側の黒いパネルは天板の裏側のプラスチックのツメに引っかかっているので、内側パネルと天板の間をマイナスの精密ドライバとかで少しずつ隙間を広げるようにして外します。

液晶の下側のツメが外しにくいクセもので、外すときに強く力を入れすぎて一カ所ツメを折ってしまいました。

パネルが外れると天板に取り付けられた液晶と周囲の基盤などが露出します。
本当は天板だけを取り外すとシート貼りの作業は確実に出来そうですが、液晶周りを全部外すのは骨が折れそうなので、シートの折り込みが出来ればよいということでこの状態で作業することにしました。

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シートを1.5~2cmぐらい広めに切って、平板の部分から貼っていきました。
まず広い平板の部分全体に貼り付け空気を抜き、そのあと四隅をドライヤーで暖めてシートを柔らかくしながらカーブに沿うように貼り付け、残りの四辺の部分もゆるゆると暖めながら貼り付けて折り込んでいくという感じです。あんまり強く暖めすぎるとシートがグニューと予想外に伸びて柄が崩れてしまいます。

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貼り終わったら、余分なところをカットして、パネルを取り付けて完了です。

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あ、カメラのレンズの穴の部分をカットするのを忘れていました。

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LifeTouch Note のショートカットキーについて

以前アップした記事の中で、LTNのホームからドロワー(アプリ一覧)を開くときにキーが割り当てられていないというようなことを書いたんですが、間違ってました。すみません。

ホームを表示した状態で Ctrl + Esc でドロワーが開きました。
先日、初めて気づきました。もう3年ぐらいLTNを使っているんですが…。
で、ドロワー内で Ctrl + Esc でまたホームに戻ります。

Ctrl + Esc といえばWindowsでいうところのスタートメニューを開くキーバインドですから、非常に基本的な組み合わせだったわけですが、気づかなかったとは不覚でした。

再度マニュアルを読み返してみましたが、このキーバインドはどうやら記述がなかったようです。(もちろん、見落としの可能性もありますが…)

LifeTouch Noteでmenuの画面を出してみる

以前のエントリで、LifeTouchNoteのホーム画面にはPC98のmenuコマンドの画面みたいなのがいいんじゃないかと書きましたが、そう考えているうちに実際にもう一度あの画面が見てみたくなり、np2というAndroid用のpc98エミュレータをインストールしてみました。

np2をインストールし、できあがった環境にpc98用のms-dosをインストールして、出してみた画面がこれ。

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menuコマンドの画面

VzとかFDは実際に入れてみましたが、123とかそのほかのアプリは持ってないので名前だけです(笑)。

np2というエミュレータはLTNで動かす分には十分に軽快で、少なくともVzでテキストをいじる分には全くストレスのないレベルでした。たぶん、ゲームとかもいい感じで動くんじゃないかという感じがします。

で、あらためて実際に動かしてみたmenuコマンドは、やはりなかなかいい感じです。
LTNには、やっぱりアイコンとかはそんなに大事じゃないですね。Vzでテキストを編集してFDでファイル操作する… それを全部キーボードで操作できてしまうというのはとてもありがたいです。

もちろん、dos環境に慣れてしまえばmenuコマンドすら必要なく、コンソールだけで十分なんですよね。

ということは、Androidにもバッチファイルが使えるコンソールがあれば、ホーム画面として便利ということなんでしょうか。私が思いつくぐらいなので、すでに存在していてもなんの不思議もないもないですね。

LifeTouchNOTEのホーム

QWERTYキーボードのついたLTNは、あたりまえのことだけど使い勝手が普通のAndroid端末とはずいぶん違うことになってます。
一番の特徴はもちろんそのキーボードだけど、端末の顔ともいうべきホーム画面でキーボードが活かされているかというと、残念ながらそれほどでもないです。

プリインストールされているホームアプリは「ランチャー」というものだけど、これは「まあ、良くもなく悪くもなく」といった感じで、Froyoオリジナルじゃまずいんで作りましたというか、ADWの劣化版というか、とりあえず付けときました、という感じが否めないものとなってます。

一応、キーボードの矢印キーでのアイコン間の移動、ホーム画面間の移動などはできるけど、ホーム画面の枚数を増減させることができないとか、ドロワーでアプリをカテゴリ分けすることができないとか、なんか基本的な機能まで付いていない感じで「気に入らなかったら、好きなホームをインストールすればいいじゃん」とでも言われている気分になってしまうわけで。

あと、アイコンが変えられないとか、せっかくEnterキーで選択ができるのにアイコンの長押しでは何も起こらないので削除の時は手で画面にタッチして操作が必要とか、ホームやドロワーのアイコンの縦横の数を変えられないとか、文字の大きさを変えられないとか、矢印キーの操作だけではフォーカスが当たらないアイコンがあるとか、不満を言い出せばキリがないのですが…。

とはいえ、オリジナルのホームなだけあって、良いところもいくつかはあるわけで。
ひとつはキーボードでホーム画面の切り替えができること。Ctrl+左右矢印キーでホーム画面が切り替えができます。
もうひとつはドロワー呼び出しのアイコンの長押しでホーム画面一覧が表示されて、左右矢印キーで選択ができること。
それからMenu+Nで通知画面が開くこととか…。

まあ、これらの点はツボを突いてるといえばツボを突いていて、通常マーケットで手に入るホームアプリにはこういう機能があるものはまず見つからないので、LTNならではの特徴を活かしていると言えるのだけど、ここまでやるならもうちょっと突っ込んで欲しかったところ。

たとえば、ホーム画面の切り替えもCtrl+数字キーでジャンプするとか、
ドロワーを開くのもなにかキーに割り当てるとか(2015-02-04修正しました。間違っておりました…)、アイコン長押しでコンテキストメニュー出すとか、いくらでもやりようはあったように思うのですよねぇ。
もう2年以上LTNを使っているけど、ホームに矢印キーでちまちま操作する方法しか付けなかった設計というのは、ことあるごとに不思議に感じてしまうんですよ。

そんなわけで、このLTNオリジナルの「ランチャー」に変わる素敵なホームアプリがないものかと、さまざまなものをインストールしては削除し…、というのを繰り返してきました。
しかし、上に書いた数少ない「ランチャー」のキーボードを活かした特徴を凌駕することのできるような、これこそLTNにピッタリのホームアプリというのにはまだ出会えていないですね。

理想をいえば、
・複数のホーム画面を、ホットキーで一発切り替え
・画面上のアプリやショートカットをホットキーで一発起動
・ドロワーをホットキーで起動
・ドロワーはスクロールではなくてページ式。で前後ページにホットキーで移動
・ホーム画面へのアプリ等の登録/削除はキーボードで操作可能
という感じかな…。

ホーム画面には、別にアイコンが並ばなくてもいいんです。一画面にそんなにたくさん配置しても不便なだけだから、せいぜい10個ぐらい置ければ良くて、カッコより視認性を重視したい。
たとえば、同じアプリで違うショートカットを置いた場合には同じアイコンが並んでしまうけど、それではわかりにくいので、タイトルをテキストでちゃんと表示できるようにできたりとか。

…と考えると、理想に一番近いのは、昔PC98で用意されていたMENUコマンドの画面のような気がしてきましたよ。
あれも複数のページにグループ分けしてコマンドのリストを配置することができて、矢印キーでもホットキーでも操作が可能だった。軽かったしなぁ。
起動オプションを記述したり、バッチファイルも応用したりで、かなり自由に使えたし、操作が直感的でリテラシーの低いユーザにも簡単に理解してもらえた。

おもえばGUIというものが導入されて、ああいうキーボード操作が主眼のシンプルなインターフェイスが死滅してしまったんだよなぁ。

LifeTouch NOTE で PHP を動かす

Androidの端末でPHPを動かすというとき、一昔前(LTNが登場したころ)はSL4Aでというのが定番だったように思う。これでたしかにPHPは動くし、端末のAPIにもアクセスできたりするので、ちょっとしたアプリ(風)のコーディングもできるわけだけど、PHPでWEBアプリケーションを動かす、という環境ではない。
SL4Aでも関数のコーディングとかそのチェックなんかが出来て、それはそれなりに便利ではあるのだけど。

さて、月日が流れて、いまではWebサーバ+PHP+MySQLみたいな、WindowsでいうところのXAMPPっぽいサーバ環境を提供するアプリが登場してきているっぽい。

おそらくその代表が「Server for PHP」ってやつだろうと思うけど、残念ながらこれは対応がAndroid3.0以上となっていてLTNでは動かすことが出来ない。

似たようなアプリでLTNでも動作可能だったもので「Servers Ultimate」というのがあった。これは”Ultimate”というだけあって非常に多彩なサーバやツールが使えるようになっているんだけど、どうも各サーバの設定をいじくるのがGUIの設定画面からしかできないようで、直接設定ファイルを編集したりすることが出来ないっぽかった。
もしかしたら編集可能なのかもしれないけど、簡単にわかるところにファイルが置かれている感じではなく、ドキュメントにわかりやすく書いてあるという感じでもなかった。

PHPの使用には「PHP and Lighttpd」というPHPとHTTPDサーバが一緒になったやつを使う。とりあえずPHPを使う分にはこれでもOKという感じ。MySQLもあるし、有償にはなるけど他にもたくさんのサービスも使えたりするので、PHPやhttpdに限らずいろいろ試したい人にはいいかもしれない。

もうひとつ試したものは「DroidPHP++」というアプリ。
これはPHPとhttpdとMySQLが一緒になったサーバで、httpdにはnginxとlighttpdが選べる。このnginxが選べるというところが一番の特徴かもしれない。

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DroidPHP++の画面。各サーバのバージョンなど。

で、このDroidPHP++では各confファイルがユーザからわかりやすいSDカード直下の/droidphpというディレクトリに置かれ、ユーザが編集可能なので、いろいろと自由が効いてありがたい。

アプリの説明を読むとphpMyAdminもアプリに同梱されているような感じだけど同梱はされていなかったので、適当なバージョンのをダウンロードしてきて、/droidphp/phpmyadmin以下に展開する。httpdの設定にポート10000でphpmyadminにアクセスするように設定されているので、http://localhost:10000/でアクセスできる。

CAP_20140807_194821

localhostのphpMyAdminにアクセスしているところ。

phpMyAdminで適当にデータベースを設定して、CodeIgniterで簡単なアプリケーションを作って動かしてみたけど、問題なく動作した。(phpMyAdminが問題なく動いているのだから当然だけど)
また、apacheではないのでmod_rewriteは使えないけれど、lighttpd.confにリダイレクトの設定を追加することによってCodeIgniterでPATH_INFOを使った制御も可能だった。

PHPには概ね必要なモジュールはそろっているし、このDroidPHP++があれば、とりあえずのテストとかはLTNでも出来てしまいそうだ。

LifeTouch NOTEのキーボードのペナペナをなんとかしてみる

LTNのキーボードは、その固定の状態があまり良くないようで、中央あたりがすこし上側にたわんでいる感じになっており、タッチすると凹んで全体がペナペナというかカタカタというか、微妙に振動してしまう。

もうちょっと具体的にいうとキーを打鍵するたびにファンクションキーの方(どちらかというと奥側のほう)が上下に揺れ、カシャカシャと音もうるさい。
この状況はネット上でも多く報告されているが、どうやらロットによってはこのような不良が無いものもあるらしい。残念ながら僕の買ったものはハズレ製品だったということなのだろう。

この振動やカシャカシャ音も慣れてしまえばたいして問題にもならないのだけど、気になりだすと妙に気になってくる。
もうだいぶ長い間使っていて慣れているつもりだったけど、先日急に気になりだしてしまった。

さて、この振動は一体どういう理由で発生しているのだろうか。
ということで、キーボード部分を試しにバラしてみた。

※ここからはお約束ですが、マネシて故障しても何の保証もございませんので、自己責任でお願いします。

LTNのキーボードは本体と6箇所のツメで固定されている。
キーボードの上がわ(ファンクションキーの上方)に左方、中央、右方の3箇所、下側(スペースキーの下方)にも同様に3箇所のツメがある。
上がわは本体側にツメ、キーボード側に受けの凹みがあり、下側はキーボード側にツメ、本体側に受けの凹みとなっている。

分解のためには、まず上がわにある本体のツメを外すことになる。
よく見るとキーと外側の枠の隙間から爪のあることはすぐわかるので、精密ドライバーの先かなんかで本体側のツメを押し込みながらキーボードの方を引っ張ると比較的簡単に外すことができる。3箇所のツメが外れるとキーボード全体が外れる。ネジなどでの固定はない。
取り付けるときは、逆の手順でキーボードの下側のツメを本体の方に差し込んでから、上がわのツメにパチンとハメ込むという感じなる。

何度かキーボードを外したり取り付けたりして見たところ、どうやらカシャカシャの原因は中央部のツメとキーボード側の凹みの間にギャップが出来てしまっていることのようだ。(下の写真参照)

本来はツメがしっかりと凹みにハマり固定するべきなのだろうけど、ツメが短すぎるのか、凹みが深すぎるのか、いずれかの理由でここに隙間ができてしまい、しっかりと固定されていない。

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キーボードを取り外したところ。上が本体側のツメ、下がキーボード側の凹み

そこで、このギャップを埋めるために、なにか詰め物をしてみることにしてみた。

何を詰めるのがいいかいろいろ考えたけど、手元にあった黒いカッティングシートを切って凹みの方に貼ってみることにした。厚さもなんとなくちょうどよさそうで、粘着するほうが作業しやすいし。

カッティングシートを5mm x 3mm程度に切って凹みに貼付け、ツメで剥がされないように注意しながらキーボードをはめ直す。

結果としては、カッティングシートの厚さが少し足りなかったのか、まだ若干たわみが残るけど、カッティングシートが緩衝材になっているせいかカシャカシャ感がほとんどなくなった。
詰めるシートの厚さをもうちょっと厚くすればもっとしっかり固定されるかもしれないが、厚いほど取り付けは難しくなりそうなので、とりあえずこの状況でヨシとしよう。

Lifetouch NOTEのタスク切り替えについて

Lifetouch NOTE(LTN)に限らず、Androidでは一応マルチタスクということになっているので、タスク切り替えのためのアプリがいろいろとリリースされている。

僕はそのなかで、PreHomeとかTaskSwitchをおもに使ってきた。

これらのアプリはホームボタンひとつで切替画面が表示できて大変便利なんだけど、ひとつ大きな不満があった。

それは、Office系のアプリで文書(たとえば表計算のシートとか)を開いていて、タスク切り替えでブラウザなどの他のアプリに切り替えて、また表計算に戻ってくると、表計算のシートではなくファイルの選択画面に戻ってきてしまうという問題だ。
あるいは、メール(メールドロイドとか)でメールの本文を表示していて、メール文中のリンクからブラウザを開いて表示した後に、タスク切り替えからメールに戻ってくると、アカウント一覧の画面に戻ってきてしまうという問題でもある。

Androidを使い始めて、もう2年以上。使い始めた頃からこの問題には気づいていて、これはAndroidの限界なんだと思っていた。残念だけど、この点に関してはWindowsMobileのほうが優れてるよなぁ、といつも思っていた。(iOSは知りませんけど)

ところが、先日ふとした弾みで、テキストエディタから表計算の画面に戻るときにLTNのホームボタンを長押ししてしまい、タスク切り替えアプリではなく「ホーム長押し」でタスク一覧の画面を出してしまった。
流れで、そこに表示された表計算アプリのアイコンを選んだところ、現れたのは、なんと「元の表計算シート」の画面!
切り替えた後にファイル選択からやり直す気満々だったので、相当驚いた。

再度、エディタやファイラから表計算シートへの切り替えの際に「ホーム長押し」を試したところ、やはり表計算シートは問題なく表示された。同様に、ブラウザなど他のアプリからメールドロイドへの切り替えにも「ホーム長押し」を試してみると、これも問題なくメールの本文が表示されている画面に切り替わった。

どうやら、「ホーム長押し」からのタスク切り替えと、PreHomeなどのアプリによるタスク切り替えでは、なにか根本的に動作が異なるっぽい。詳しいことはさっぱり分からないが、「ホーム長押し」からの動作のほうが、よりWindowsなどにおける「タスク切り替え」の概念に近く、PreHomeなどのアプリによるものは、いま動作してるアプリを再度起動させるという感じに近い。
アプリによって、再度起動されたときに前回表示してた画面を表示できるものもあれば、アプリの初期画面を表示するようになっているものがあって、Office系のアプリやメール系のアプリは後者のタイプということだろうか。

でも、「ホーム長押し」でも元の状態に切り替わらないアプリがあるようで、必ずしも万能ではないっぽい。たとえば、K-9メールではどちらの方法でも、別のアプリから切り替えたときに必ずアカウント一覧画面に戻ってきてしまった。

とはいえ、一部のアプリだけでもこの切り替えができるのと出来ないのとでは、使い勝手は大違いなわけで、我ながらどうしてこんな大事なことに、こんなに長い間気づかなかったんだろうかと…。

もう常識すぎて話題の端にも上らんということなのかも。

Lifetouch NOTEでWordPressを使う

キーボードが使えるLifetouch NOTE(LTN)を使っていて、ブログは(細々と)Wordpress.comを使っている。

となれば、Android用のwordpressアプリを使えばサクサク捗りそうなもんなのだけど、ところがそうは簡単に問屋がおろさない。

なぜか。

それは、いつのまにかwordpressアプリが、ただの「ダッシュボード専用ブラウザ」になってしまったからだ。

ダッシュボードというのは、wordpressの管理用画面のこと。
そこから記事を投稿したり編集したりするのだけど、そこへのアクセスは「オンライン」でなければアクセスできない。ダッシュボードがwordpress.comのwebサーバ上にあるのだから、ネットに繋がっていなければアクセスできないのは当たり前だ。

つまり、androiaのwordpressアプリは「オンライン」でなければ動作しない。
「オフライン」で記事を書いておいて「ネットに繋がったときにそれを投稿!」というようなことは出来ないのだ。

でも、しばらく前までのwordpressアプリはそうではなかったはず。
じっさい、このLTNでオフラインで記事を書いて、それをごちょごちょ編集した後に投稿したことが何度もあったのだ。

僕の場合、外出先(電車の中とか、喫茶店とか)で記事を書くようなときは、基本的にオフラインで行う。パケットのやりとりが無くてもwifiがオンだとバッテリの消耗が早いし、ルータのバッテリも無駄に消費してしまう。air-H”でネットを使ってたころから必要なときだけ繋いで終わったら切るというのが習慣でもあるので、繋ぎっぱなしというのはどうも気持ちが悪い。

しかし、LTNでブログを書かなかったこの数ヶ月の間に、wordpressアプリは「オンライン」な「ダッシュボード専用ブラウザ」と化してしまったために、そんな使い方が出来なくなってしまった。
そりゃ実装は楽だろうけど、進化したとは僕には全然思えないんだけどねぇ。

さて、それじゃ純正アプリでなくても、オフラインでwordpressを管理できるアプリであればいいわけだから、そういうのを探そう!と気分を切り替えてマーケットをいろいろ当たってみた。

ところが、どうしたことだろう、wordpressをオフラインで管理できるというアプリの少ないこと!
これは正直驚いた。

僕が求める要件は、
・新規投稿が出来ること
・投稿済みの記事の再編集が出来ること
ぐらいで、ぜんぜん高いハードルではないはずなのに。

まず見つかったのは、「postbot」というアプリ。

これは新規投稿ができて、投稿済みの記事の再編集もできる。…でも、再編集できるのは、そのpostbotアプリから投稿した記事だけなのだ。
つまり、すでにアップされている記事を取得してきて編集する、ということが出来ない。
「記事をアップするのはLTNからだけ」ということであればそれでOKだけど、そうとは限らないので、これでは使えない。残念だけど。

次に見つけたのは「Blog Post (Blogger Client)」というアプリ。

このアプリは対応がAndroid2.1以上のはずだが、なぜかLTNは対応外となっていて、ふつうにGooglePlayからインストールすることが出来ない。
仕方がないので、いったん手持ちのほかのデバイスにインストールしてからアプリ管理ツールでapkファイルをバックアップしてLTNに持ってきてインストールした。

LTNで何の問題もなく動作しているので、どうして対応外なのかはナゾだ。

このBlog Postでは、新規投稿、投稿済みの既存の記事の再編集などが行うことが出来る。
また、まだ投稿していない記事を編集段階でデバイス内に保存しておいたり、ドラフト状態でアップロードすることも出来るので、オフラインで作った記事をとりあえずアップしておいて、PCで続きを書くというようなことが可能だ。

欠点としては、タッチ操作を前提としているためか、記事一覧のリストや各種ボタンをキーボードで選択・操作できなかったりする点があるのだけど、まあ、そこまでは望むまい。このアプリ以外に、ここまでの機能を持ったアプリが他にないのだから。

それと、もう一つの大きな欠点は、なぜか「カテゴリ」の指定が出来ないこと。
どこを探してもカテゴリの指定機能が無い。

まあ、それも、記事投稿時に公式アプリで記事を開いてカテゴリだけを指定してやればよいわけだけど…。
(なんかどうも世話が焼けるなぁ…)

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ところで、Windows Mobile(Windows Phoneではない)には「INBlogger」というとても優秀なブログ用クライアントがある。
新規投稿や再編集はもちろん、各記事の詳細な属性まで指定できるという、もうオンラインのダッシュボードが必要ないんじゃないか(というのは言い過ぎかもだけど)と言うくらいよくできたアプリだ。

いつか、Androidでもそのレベルのブログ用クライアントアプリが登場することを期待したいけど、そういうニーズって、もうあんまり無いってことなのかなぁ…。

Lifetouch NOTEでFirefoxを使ってみた。

この何ヶ月か、Lifetouch NOTE(LTN)に新しいアプリとか入れずに使ってきたのだけど、マーケットの画面を眺めていたときに、ふとFirefoxのアイコンが目に入った。
記憶違いかも知れないけど、たしか、以前AndroidのFirefoxがリリースされた直後はLTNには入れられなかったはずで、「あ、入れられるようになったんだ」という感じで早速インストールしてみた。

前に、いろいろブラウザを入れて比較をしたときには、Firefoxはその中に入ってなかったし、そのときの比較では結局「プリインストールの標準ブラウザが一番」という結論だったわけで、もしFirefoxが「使える」ブラウザだったら嬉しいな、という期待もちょっとありつつ…。
標準ブラウザは将来的にまずアップデートされる見込みはないけど、一番使用頻度の高いブラウザが最新のもので更新できれば、LTN自体が新しいマシンに生まれ変わったように思えるしね。(錯覚だけども)

さて、Firefoxのインストール後の第一印象は、結構キビキビしてるし、インターフェイスはけっこうカッコいいな、という感じで悪くない。
…んだけど、しばらく使ってみると、ちょっとLTNで使うのにはキビしいかな…と。

Firefoxのおもな残念なところを挙げると、次のような感じ。
なお、普段、標準ブラウザをPC用のUserAgentで使っているので、FirefoxもPC用ページの設定で使ってみての印象です。

・ちょっと重い
ページ自体が軽い場合はほとんど気にならないけど、重いページを見たときの「固まった」感じがかなり重傷。もちろん標準ブラウザでもそういうページの場合はかなり重くなるのだけど、操作を受け付けなくなる時間が長いのはFirefoxのほうという印象。これはLTNのスペックとアプリのバランスの問題で、Firefoxは悪くないんだろうけど。

・カーソルが(ほとんど)表示されない
標準ブラウザでは、画面上でフォーカスの当たってるところ(リンクとか)がオレンジ色の枠に囲まれて表示され、上下矢印キーでその移動が出来るが、Firefoxではカーソルが全く無いわけではないのだけど、非常に薄いグレーのヘアライン表示とか点線だったりして全然目立たないので、いまどこにフォーカスが当たってるのかほとんどわからない。
(そしてTABキーでしか移動できないのは、僕にはマイナスだけど、一般的にはそれでいいのかも知れない)

・キーボードで操作しにくい
これはLTN用にカスタマイズされてる標準ブラウザと比較するのは不公平かも知れないけど、Firefoxではキーボードショートカット的なものがほとんど使えないっぽい。
画面の移動の矢印キー、フォーカス移動のTABキー、画面スクロールにスペースキーぐらいは使えるようだけど、上に書いたように基本的にはフォーカスが今どこに当たってるかわからないので、結局画面内の操作はキーボードでなくタッチ操作がほとんど必須であると考えていい。
(ひょっとしたらアドインとかがあって、いろんなショートカットキーが使えるようになってるのかも知れないけど、そこまではまだ調べてないす。)

…と、まあ、ざっとこんな感じで、否定的なことばかり書いてしまったけど、アドレスバーにページタイトルが表示されたりとか、主にインターフェイスのデザインとかはいかにも最近のアプリっぽくてカッコいいのは間違いない。

というわけで、(残念ながら?)LTNでは標準ブラウザがベストという結論でした。