月別アーカイブ: 2012年1月

LifeTouch NOTE ブラウザについて

LifeTouch NOTEでもマーケットでいくつかWebブラウザを選んでインストールすることができるので、Operaだとか有名どころを一通り試してみた。

が、その結論としては、プリインストールされてる標準のブラウザがいまのところ一番だということ。

最大の理由は、多彩なキーボードショートカットがあること。液晶画面にタッチしなくてもMenuキーとのコンビネーションでかなりのことができてしまう。
Androidのアプリはタッチ操作を基本にデザインされているものが多いので、ブラウザでも矢印キーやEnterキーで直感的に画面上の移動やクリック(?)を操作できないものも少なくないし、タブ切り替えやブックマーク、リロードなどの操作については、まずキーボードではできないので、画面へのタッチが必要になる。

その点、標準のブラウザだとふつうにメニューから選択できる、ブックマーク、検索、共有、拡大・縮小、リロード、タブ(ページ)切り替えなどがすべてMenuキーとの組み合わせて実行できるようにしてあるのがありがたい。

そして、たまたま見つけて驚いたのはF2キーでユーザーエージェントの設定ができるということ。設定画面からユーザーエージェントの切り替えはできるのだけど、こんなところにショートカットがあるとは知らなかった。
「Android」と「パソコン」という選択肢があるので、「あー、この画面はPC向けの表示で見たいなぁ」というときにキー一つで切り替えられてとてもありがたい。
ちょうどブラウザで標準ブラウザのユーザーエージェントを変更する方法について検索していたときに、たまたま何かの拍子にF2キーを押してしまい「ユーザーエージェント設定」のウィンドウがポップアップしたので本当に驚いた。

この機能ってあんまりネットでも言及されてないようなんだけど、あまりにも常識的なのでだれも言ってないだけなのかな。びっくりした僕がおかしいのかも知れないすね。

めずらしく経済の本を読んでみた

「円高の正体」(安達誠司著、光文社新書)
経済関係の新書は毎月毎月たくさん出ているけど、あんまりまともに読んだことがなかった。

が、購読してるブログの2つで同じ本が紹介されていたのと、twitterのタイムラインでもちらほらこの本について言及されていたりしたのとで、どうやらまともな本らしいという気がして、購入して読んでみることにした。

この本のタイトルにもなっている「円高」だけど、正直外為のこととかよく分かってないので、日本って地震もあったし景気も悪いのにどんどん円高ばかりが進行して、なにやら円高というのは悪い指標らしいぞと感じるのだけど、その一方でユーロが危機になるとさらにユーロが下がったりして、え?じゃあ経済悪くなると通貨は安くなるの? 円はそれよりは良いということで高くなってるってこと? …てな具合で円高がいいことなのかどうかよくわかんない。

ユーロ危機のヨーロッパや高失業率のアメリカに比べれば、まだまだ日本のほうがいいから円高なんじゃないの?ってのも時々耳にするけど、ニュースで見る数字だと、成長率なんかは日本より欧米の方がだいたい良いしね。

日本って山のように借金あるのに、その国の通貨ばかりが高くなるこの状況って何なんだろう、ってのは、経済のことに疎いからほんと不思議。ニュースの解説とかで、この円高の状況をストンと納得させてくれる説明に出会ったことないし。

で、読んでみた。
新書らしく、すごく読みやすいし、経済わからなくても分かりやすい。
それと、話が数字や実例に基づいて説明されてるので、観念的なゴリ押しの論法でなくて受け入れやすい。
あと、他人の悪口を言いつつ、その反論を書き連ねることで自説を補強するみたいな感じがないのもよかった。いくつか他者の著書に言及してダメだしてるところもあるけど、自説に基づいた根拠のある指摘だから素直に肯ける。

で、結局、結論として現在の円高状況ってのはダメだ、というのはよくわかりました。
そしてなにが円高を引き起こしているかの説明にも納得がいきました。そしてその対策についても。
要するにいまの日本の状況というのは、金融政策の失敗というか不作為の結果というか…。
もちろん、アタマのいい日本銀行やお役人の方々はこの本に書いてあるようなことはあらかた分かっていての現状なんでしょうけど、ということはこの現状をありがたく思っている人たちがいて、その人達の利益を毀損できないというブレーキが強力に掛かる力学が作用しているということに他ならないんでしょうね。
この本は、そういう力学については一切言及してないけど、円高やデフレの説明を読んでみれば、どういう人達が今の日本の状況を喜んでいるかは想像がつくようにはなってると思いました。

なんというか、これから働いて稼いで税金を払っていきますよー、という世代よりも、すでにがっつり稼いで蓄財済みで年金もらってあんまり税金払ってないけど投票にはよく行く、みたいな人たちのための構造になっているのかなぁ、とあらためて考えさせられました。

LifeTouch NOTEのバッテリの保ち

LifeTouch NOTEのバッテリの保ちがあまり良くないです。

カタログの連続駆動時間については、まあ、あんまり当てにはならないものの、それほどひどいデタラメではない印象なんですが、問題はスリープ時のバッテリの減りが思いの外多いところで。

無線LANをオフ、3Gを機内モードにしてスリープしたときのバッテリの減りは、あんまり繰り返し計測できていないけど、概ね1.5%/h程度。おおまかに6時間で9~10%ぐらい減る感じです。

自動同期も切り、メールの自動同期やそのほかのアプリもウラで動作しそうなオプションは極力オフにしています。

バッテリの履歴がわかるBattery Mixを入れて調べてみたけど、スリープ中にもっとも多く電気を消費しているのはAndroidのシステムで、ほかのアプリやサービスにそれほど影響の大きいものはありませんでした。

Battery Mixのアプリごとの消費電力の履歴を見ると、どうもスリープ中にときどきAndroidのシステムが動いているようで、スリープ中に折れ線のピークがいくつか出来ていますが、なにをやっているかはよくわかりません。

また、スリープ中に点滅する青のLEDが、ときどき点滅から点灯状態に変わることがあります。いったいそのときになにが起こってるのか…。このLED点灯と消費電力グラフのピークが一致するかどうかはよく分からないけど…。

朝に満充電の状態から持ち出したとして、ずっと使用しないでスリープ状態にしておいたとして12時間後には20%程度減っている、というのはやっぱりちょっと減りすぎじゃないかと…。
12時間後でもまだ8割残っているので、まだかなり使うことができるわけで実用上問題ないといえば問題ないのですが、そのままスリープ状態にしたとして一夜明けて24時間後には残量60%。微妙にこの先どこで充電出来るかとか、そういうことが気になってくるレベルです。
更に6時間経つと残量50%。そこからもしバリバリ使うシーンに直面したとすると、これはもうちょっとかなり心許ないレベルに達しているわけで、精神衛生的にあまりよろしくない…というほど大げさなものではないけど、十分安心してつかうのがちょっとむずかしいと感じるレベルかと思います。

使用時のバッテリの保ちももちろん大問題ですが、スリープ時の保ちは運用に大きく影響します。特に毎日の使い方にムラが多い使い方だと、どのようなタイミングで満充電にしておくかとか、アダプタも持って出た方が良いかなとか、いちいち考えてしまい、いらぬ気を使ってしまいます。

それと、そもそもこのLifeTouch NOTEのバッテリ自体の放電も結構早いようで、電源オフで放置して何回か計ってみたところ、0.5%/h程度は減っているようでした。電源オフで200時間ですから短いとは言えませんが、できればスリープでそれぐらいのレベルで保ってもらいたいものです。

LifeTouch NOTE のこと 購入編

そんなわけで、数日間にわたる煩悶と徒労を伴う機種選定の末、導入を決めたLifeTouch Noteですが、結局購入は十分に機種選定の場を提供してくれた某大型電器量販店で行うことにしました。

価格は、ネットとかで探せばもうちょっと安いところもあるかなという感じですが、実物を見て買えるというのが自分にとっては大きなウエイトなので十分満足です。

機種はFOMA対応タイプにしました。いますぐSIMを使う予定はありませんが、たぶん無いよりはあったほうが後々よかったと思えるはずです。価格もWifiのみのものより2,000円高いだけです。

購入時にわかったのですが、僕が購入したものは2011年4月生産のものの在庫でした。なおかつ、どうやらかなり在庫は品薄な感じだったので、もしLifeTouch NOTEを新品で購入するのであれば、時期的にそろそろ限界のようです。

購入前に気づかなかった意外なことでは、

・キーボードの中央部がやや浮いたようになっていて、フワフワした感じがある。
・バッテリの減り方がずいぶん早い感じがする。
・スリープ時に無駄に(?)液晶ランプが点灯している。
 …などなど。

と、まあ、実際に使ってみると、ところどころ気になるところが出てきます。

ですが、大きめのキーボードでATOKの日本語変換で入力ができるというのは非常に強力で、とりあえず当初の購入前の要求は十分満足できていると感じています。

たぶん、LifeTouch NOTEを新品で購入できる最後の時期に購入したユーザの今更ながらの戯言になると思われますが、おいおい、使っている上での感想など書いていこうと思います。

タブレット考 その2

さて、「パッと使える」端末の機種選定の2回目です。

前回は「パッと使える」=「スタンバイからの復帰速度の速さ」という点と、流行で世に溢れているということで、選択をタブレットのなかから行おうと考えたわけですが、想定される自分の利用状況から「やっぱ、タブレットじゃねえな」という感触を得る結果となりました。

では、タブレットでなければ何から選べばよいのでしょうか。…と、考えながら再び大規模家電量販店のフロアをぶらぶらと見て回ります。

タブレットぐらいのサイズがあって、キーボードも使えるとなると、ちょっと重くてかさばるのを我慢すればネットブックタイプのノートPCという選択肢があります。(タブレット+外部キーボードと比較すると、かさばるのはマイナス点にはならないかもしれませんが)

現行のいわゆるネットブックのラインナップをみると、液晶は10インチか12インチで重さは1200~1400gぐらいです。
バッテリの持ちも、8時間以上を公称するものもあるぐらいなので、それだけのバッテリがあれば公称が話半分だとしても「スタンバイ状態で持ち歩いて、出先で即起動」みたいなことが実現できそうです。

しかし、いまのネットブックには一昔前まであった9インチぐらいのラインナップがなぜかなくなっていいます。10インチのものでもかなりコンパクトで軽量化されてるのはわかってるんですが、入力にストレスのない程度の大きさのキーボードがあればいいだけなんだけど…と考えている身としては、10インチサイズは、ちょっと余裕のありすぎるサイズというか、10インチあるともう立派なノートパソコンというか、そんな感じがして最初の目的からずいぶん離れたところにきてしまったような気がしてきます。

つぎにネットブック以外も視界に入れると、ASUSのEeePCの専用キーボードを持ったタブレットや同じくスライド式キーボードを持ったタブレットなどが候補にあがってきます。さらに昔のモバイルギアを彷彿とさせるNECのLifeTouch NOTEというのもあります。

さらにもう中古以外では入手も困難とはいえSharpのNetwalkerというUbuntu端末もありますが、こいつはちょっと小さすぎます。Netwalkerを手に入れるくらいならすでに手元にあるIS01で十分です。

さて、考えをまとめるつもりが、またまたネットブックからキーボード付きタブレットまで戦線が広がってしまいましたので、再度整理してみます。

まず、10インチクラスのネットブックは、バッテリに利点があるものの重くてデカすぎる点でやはりダメです。キーボードはデカくて打ちやすいでしょうが、10インチもの大きな面積のモニタはたぶん必要ありません。それにあのサイズだと、鞄への出し入れも結構煩雑になりそうです。電車で両側に人が座っている状態で膝の上に置いた鞄に入れるようなことを考えると、かなりイヤな感じが想像できます。

同様に、10インチクラスのキーボード付きタブレットもあんまり状況は変わらなそうです。バッテリの持ちはネットブックよりさらに良さそうですが。

そうすると結局LifeTouch NOTEでしょうか。

しかし、LifeTouch NOTEは発売された頃にかなり欲しくなったことから、いろいろ辛口な見方で自分なりに評価してみて、やっぱり買わない方がいいんじゃないかという結論に達したことがあります。

そのときの主なマイナス点は以下のようなことです。

・けっこう分厚い。
・タッチパネルの反応がよくない。
・タッチパネルが感圧式で、静電式のような操作ができない。
・液晶がほかのAndroidタブレットやスマートフォンに比べてキレイでない。
・筐体の大きさに比べて、なんか液晶が小さい。(この液晶サイズなら全体的にもっとコンパクトにできる印象)
・解像度が低くい。

…などなど。

でも、見直してみると、これらの評価は主にほかのAndroidタブレットなどと比較して、という視点で考えたものでした。

しかし、あらためて単純に携帯端末として考えてみると、自分の一番欲しかった「パッと使えて」「文章の入力や編集ができる」という点では、ほかのタブレットやネットブックに比べてずっと自分の欲しかったものに近い気がします。
いまとなってはOSも2.2と少し古さを感じますが、結局それもほかのAndoroidと比べると、という話ですし。

また、昔愛用していたモバイルギアにまともなネットの機能がついているものだと考えると、結局これに落ち着くのも自分自身納得せざるを得ない気にもなります。(実はそのスタイルを脱却したいというところにタブレットへの憧憬があったのかもしれませんが)

…と、ここまで考えたら、なんと、もうLifeTouch NOTEを手に入れない理由はなくなりました。(価格も昔モバイルギアを買ったときよりずっと安いし!)

というわけで、今更ながらLifeTouch NOTE購入です。

タブレット考

スイッチを入れたらパッと使えて、文章の入力や編集もある程度スムーズにできるような端末が欲しくなってしまったわけです。かなり急に。

ことの起こりはたぶん、去年末頃にちょっと続けざまに打ち合わせのメモ取りにキーボード付きのAndroidであるIS01を使ってみたところ、これがなかなか使い甲斐があると実感してしまったことだと思われます。

ただ、IS01のサイズは文庫本をちょっと細長くした程度で、大の男が仕事中にガシガシ文章を打ち込むのはあまりにもサマにならないというか、かなりIS01の小さなキーボードに慣れてきたつもりの自分にとってもある程度の分量のテキストを集中的に処理するにはちょっとストレスが大きいと思えたというか、もうちょっとサクサクした入力環境が欲しいなぁ、と。

そんなわけで、「パッと使えて」という観点からいまの市場を眺めてみると、やっぱり思考は流行りのタブレットに流れてしまうわけです。
ですが、流行っているだけあって選択肢も多く、選ぶこっちとしてもある程度しっかりした要求する要件を整理して望まなければ、ただひたすらに大型量販店の売り場に並ぶ大量の商品の海に押し流されるようにウロウロして大事な時間を浪費する結果となるのは目に見えています。

そこで、さて、では自分の求めている要件とは一体何だったんだろうとアタマを冷やしつつ再考してみます。

とりあえず、「パッと使える」すなわちスタンバイ状態からの復帰で即利用可能状態になるということは選択の余地のないところです。Androidのタブレットならまずこの要件は満たします。Windowsだとしても、最近のものであればまあまあ問題ないかもしれません。

つぎに「パッと使える」の副次的な要件として、「バッテリの心配なく使える」ということが挙げられます。スタンバイからの復帰が速くても、すぐにバッテリを心配しなければならないのでは安心して持ち歩いて使うことができません。

それから「文章の入力」ができなければなりません。タブレットで入力となるとソフトキーボードですが、店頭でいろいろ試してみたところ、小さなIS01で慣らしたこともあり、かなり小さい7インチタブレットのソフトキーボードでもある程度スムーズに入力できることはわかりました。もちろん10インチクラスではさらにスムーズです。
しかし、そのスムーズさはハードウエアキーボードに比べてみると雲泥の差で、当初考えていたような仕事でメモ取ったりということを想定すると、かなり心許ないものです。
おそらく、そういう利用に際してはBluetoothとかの外部キーボードが必要になると思われます。

ここで、タブレットを中心としてスタンド兼用のケース+外部キーボードという感じでかっこ良く解決できるといいなぁ、という妄想というか邪念がアタマの中に渦巻いてきます。
キーボードが要らない状況では身軽なタブレットで、そしてデスクではキーボードをプラスしてノートPCの代わりに!という感じです。かっこいいです。なんかうっとりした気分になってきてしまいます。もう、このまま最新型のタブレットに身を任せてしまってもいい気分です。

しかし!アタマを冷やさなければならないのはここのところです。もう10年以上もこんな風に小さなガジェットを相手にしていると、アタマを冷やさなければならないツボが自ずとわかってきます。(普通はもっと早い段階で気づくべきですが)

冷静に判断しなければならないのは、「パッと使い」たいのは、なにもデスクのあるところばかりじゃない、という点です。

デスクはもちろん、電車の中や、ベンチや、ビルのロビーの椅子で膝の上に置いて、という状況もかなりありがちな状況です。その場合、タブレット+外部キーボードというのはかなり不安定で使いにくい組み合わせと化します。両者がしっかりと結合されない状況でタイピングもへったくれもあったもんじゃありません。

…こう考えてみると、自分の欲しかったのは、本当はタブレットじゃなくて実はキーボード入力ができる小型端末だったようです。苦もなく膝の上においてタイピングでき、なおかつIS01よりは大きくて安定した操作ができるものです。
タブレットはWEBサイトや動画をゴロゴロしながら眺めるにはぴったりですが、自分の求めてる用途はそこじゃありませんでした。そういうことをする端末なら小さくて軽いIS01もあればDell Streak5もすでに手元にあります。
そもそも流行りに流されて、機種選定のスタート地点をタブレットにしたのが間違いだったのです。

ということで、この「パッと使える」端末の機種選定はいったん振り出しに戻ったかのような様相を呈しながら第二幕へと移っていくことになります。

2012年

結局、またぜんぜん記事書いてないですな…。

でも、まあ、一応生きてはおります。

なにより、ブログのパスワードがわかんなくなっちゃって、調べるのがめんどくさくてついついというのが大きかったですが、ようやくわかりました。

が、だからといって、そうそう更新することもないのだろうな、と思う年明けです。