月別アーカイブ: 2014年8月

LifeTouchNOTEのホーム

QWERTYキーボードのついたLTNは、あたりまえのことだけど使い勝手が普通のAndroid端末とはずいぶん違うことになってます。
一番の特徴はもちろんそのキーボードだけど、端末の顔ともいうべきホーム画面でキーボードが活かされているかというと、残念ながらそれほどでもないです。

プリインストールされているホームアプリは「ランチャー」というものだけど、これは「まあ、良くもなく悪くもなく」といった感じで、Froyoオリジナルじゃまずいんで作りましたというか、ADWの劣化版というか、とりあえず付けときました、という感じが否めないものとなってます。

一応、キーボードの矢印キーでのアイコン間の移動、ホーム画面間の移動などはできるけど、ホーム画面の枚数を増減させることができないとか、ドロワーでアプリをカテゴリ分けすることができないとか、なんか基本的な機能まで付いていない感じで「気に入らなかったら、好きなホームをインストールすればいいじゃん」とでも言われている気分になってしまうわけで。

あと、アイコンが変えられないとか、せっかくEnterキーで選択ができるのにアイコンの長押しでは何も起こらないので削除の時は手で画面にタッチして操作が必要とか、ホームやドロワーのアイコンの縦横の数を変えられないとか、文字の大きさを変えられないとか、矢印キーの操作だけではフォーカスが当たらないアイコンがあるとか、不満を言い出せばキリがないのですが…。

とはいえ、オリジナルのホームなだけあって、良いところもいくつかはあるわけで。
ひとつはキーボードでホーム画面の切り替えができること。Ctrl+左右矢印キーでホーム画面が切り替えができます。
もうひとつはドロワー呼び出しのアイコンの長押しでホーム画面一覧が表示されて、左右矢印キーで選択ができること。
それからMenu+Nで通知画面が開くこととか…。

まあ、これらの点はツボを突いてるといえばツボを突いていて、通常マーケットで手に入るホームアプリにはこういう機能があるものはまず見つからないので、LTNならではの特徴を活かしていると言えるのだけど、ここまでやるならもうちょっと突っ込んで欲しかったところ。

たとえば、ホーム画面の切り替えもCtrl+数字キーでジャンプするとか、
ドロワーを開くのもなにかキーに割り当てるとか(2015-02-04修正しました。間違っておりました…)、アイコン長押しでコンテキストメニュー出すとか、いくらでもやりようはあったように思うのですよねぇ。
もう2年以上LTNを使っているけど、ホームに矢印キーでちまちま操作する方法しか付けなかった設計というのは、ことあるごとに不思議に感じてしまうんですよ。

そんなわけで、このLTNオリジナルの「ランチャー」に変わる素敵なホームアプリがないものかと、さまざまなものをインストールしては削除し…、というのを繰り返してきました。
しかし、上に書いた数少ない「ランチャー」のキーボードを活かした特徴を凌駕することのできるような、これこそLTNにピッタリのホームアプリというのにはまだ出会えていないですね。

理想をいえば、
・複数のホーム画面を、ホットキーで一発切り替え
・画面上のアプリやショートカットをホットキーで一発起動
・ドロワーをホットキーで起動
・ドロワーはスクロールではなくてページ式。で前後ページにホットキーで移動
・ホーム画面へのアプリ等の登録/削除はキーボードで操作可能
という感じかな…。

ホーム画面には、別にアイコンが並ばなくてもいいんです。一画面にそんなにたくさん配置しても不便なだけだから、せいぜい10個ぐらい置ければ良くて、カッコより視認性を重視したい。
たとえば、同じアプリで違うショートカットを置いた場合には同じアイコンが並んでしまうけど、それではわかりにくいので、タイトルをテキストでちゃんと表示できるようにできたりとか。

…と考えると、理想に一番近いのは、昔PC98で用意されていたMENUコマンドの画面のような気がしてきましたよ。
あれも複数のページにグループ分けしてコマンドのリストを配置することができて、矢印キーでもホットキーでも操作が可能だった。軽かったしなぁ。
起動オプションを記述したり、バッチファイルも応用したりで、かなり自由に使えたし、操作が直感的でリテラシーの低いユーザにも簡単に理解してもらえた。

おもえばGUIというものが導入されて、ああいうキーボード操作が主眼のシンプルなインターフェイスが死滅してしまったんだよなぁ。

LifeTouch NOTE で PHP を動かす

Androidの端末でPHPを動かすというとき、一昔前(LTNが登場したころ)はSL4Aでというのが定番だったように思う。これでたしかにPHPは動くし、端末のAPIにもアクセスできたりするので、ちょっとしたアプリ(風)のコーディングもできるわけだけど、PHPでWEBアプリケーションを動かす、という環境ではない。
SL4Aでも関数のコーディングとかそのチェックなんかが出来て、それはそれなりに便利ではあるのだけど。

さて、月日が流れて、いまではWebサーバ+PHP+MySQLみたいな、WindowsでいうところのXAMPPっぽいサーバ環境を提供するアプリが登場してきているっぽい。

おそらくその代表が「Server for PHP」ってやつだろうと思うけど、残念ながらこれは対応がAndroid3.0以上となっていてLTNでは動かすことが出来ない。

似たようなアプリでLTNでも動作可能だったもので「Servers Ultimate」というのがあった。これは”Ultimate”というだけあって非常に多彩なサーバやツールが使えるようになっているんだけど、どうも各サーバの設定をいじくるのがGUIの設定画面からしかできないようで、直接設定ファイルを編集したりすることが出来ないっぽかった。
もしかしたら編集可能なのかもしれないけど、簡単にわかるところにファイルが置かれている感じではなく、ドキュメントにわかりやすく書いてあるという感じでもなかった。

PHPの使用には「PHP and Lighttpd」というPHPとHTTPDサーバが一緒になったやつを使う。とりあえずPHPを使う分にはこれでもOKという感じ。MySQLもあるし、有償にはなるけど他にもたくさんのサービスも使えたりするので、PHPやhttpdに限らずいろいろ試したい人にはいいかもしれない。

もうひとつ試したものは「DroidPHP++」というアプリ。
これはPHPとhttpdとMySQLが一緒になったサーバで、httpdにはnginxとlighttpdが選べる。このnginxが選べるというところが一番の特徴かもしれない。

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DroidPHP++の画面。各サーバのバージョンなど。

で、このDroidPHP++では各confファイルがユーザからわかりやすいSDカード直下の/droidphpというディレクトリに置かれ、ユーザが編集可能なので、いろいろと自由が効いてありがたい。

アプリの説明を読むとphpMyAdminもアプリに同梱されているような感じだけど同梱はされていなかったので、適当なバージョンのをダウンロードしてきて、/droidphp/phpmyadmin以下に展開する。httpdの設定にポート10000でphpmyadminにアクセスするように設定されているので、http://localhost:10000/でアクセスできる。

CAP_20140807_194821

localhostのphpMyAdminにアクセスしているところ。

phpMyAdminで適当にデータベースを設定して、CodeIgniterで簡単なアプリケーションを作って動かしてみたけど、問題なく動作した。(phpMyAdminが問題なく動いているのだから当然だけど)
また、apacheではないのでmod_rewriteは使えないけれど、lighttpd.confにリダイレクトの設定を追加することによってCodeIgniterでPATH_INFOを使った制御も可能だった。

PHPには概ね必要なモジュールはそろっているし、このDroidPHP++があれば、とりあえずのテストとかはLTNでも出来てしまいそうだ。

LifeTouch NOTEのキーボードのペナペナをなんとかしてみる

LTNのキーボードは、その固定の状態があまり良くないようで、中央あたりがすこし上側にたわんでいる感じになっており、タッチすると凹んで全体がペナペナというかカタカタというか、微妙に振動してしまう。

もうちょっと具体的にいうとキーを打鍵するたびにファンクションキーの方(どちらかというと奥側のほう)が上下に揺れ、カシャカシャと音もうるさい。
この状況はネット上でも多く報告されているが、どうやらロットによってはこのような不良が無いものもあるらしい。残念ながら僕の買ったものはハズレ製品だったということなのだろう。

この振動やカシャカシャ音も慣れてしまえばたいして問題にもならないのだけど、気になりだすと妙に気になってくる。
もうだいぶ長い間使っていて慣れているつもりだったけど、先日急に気になりだしてしまった。

さて、この振動は一体どういう理由で発生しているのだろうか。
ということで、キーボード部分を試しにバラしてみた。

※ここからはお約束ですが、マネシて故障しても何の保証もございませんので、自己責任でお願いします。

LTNのキーボードは本体と6箇所のツメで固定されている。
キーボードの上がわ(ファンクションキーの上方)に左方、中央、右方の3箇所、下側(スペースキーの下方)にも同様に3箇所のツメがある。
上がわは本体側にツメ、キーボード側に受けの凹みがあり、下側はキーボード側にツメ、本体側に受けの凹みとなっている。

分解のためには、まず上がわにある本体のツメを外すことになる。
よく見るとキーと外側の枠の隙間から爪のあることはすぐわかるので、精密ドライバーの先かなんかで本体側のツメを押し込みながらキーボードの方を引っ張ると比較的簡単に外すことができる。3箇所のツメが外れるとキーボード全体が外れる。ネジなどでの固定はない。
取り付けるときは、逆の手順でキーボードの下側のツメを本体の方に差し込んでから、上がわのツメにパチンとハメ込むという感じなる。

何度かキーボードを外したり取り付けたりして見たところ、どうやらカシャカシャの原因は中央部のツメとキーボード側の凹みの間にギャップが出来てしまっていることのようだ。(下の写真参照)

本来はツメがしっかりと凹みにハマり固定するべきなのだろうけど、ツメが短すぎるのか、凹みが深すぎるのか、いずれかの理由でここに隙間ができてしまい、しっかりと固定されていない。

image

キーボードを取り外したところ。上が本体側のツメ、下がキーボード側の凹み

そこで、このギャップを埋めるために、なにか詰め物をしてみることにしてみた。

何を詰めるのがいいかいろいろ考えたけど、手元にあった黒いカッティングシートを切って凹みの方に貼ってみることにした。厚さもなんとなくちょうどよさそうで、粘着するほうが作業しやすいし。

カッティングシートを5mm x 3mm程度に切って凹みに貼付け、ツメで剥がされないように注意しながらキーボードをはめ直す。

結果としては、カッティングシートの厚さが少し足りなかったのか、まだ若干たわみが残るけど、カッティングシートが緩衝材になっているせいかカシャカシャ感がほとんどなくなった。
詰めるシートの厚さをもうちょっと厚くすればもっとしっかり固定されるかもしれないが、厚いほど取り付けは難しくなりそうなので、とりあえずこの状況でヨシとしよう。