LifeTouchNOTEのホーム

QWERTYキーボードのついたLTNは、あたりまえのことだけど使い勝手が普通のAndroid端末とはずいぶん違うことになってます。
一番の特徴はもちろんそのキーボードだけど、端末の顔ともいうべきホーム画面でキーボードが活かされているかというと、残念ながらそれほどでもないです。

プリインストールされているホームアプリは「ランチャー」というものだけど、これは「まあ、良くもなく悪くもなく」といった感じで、Froyoオリジナルじゃまずいんで作りましたというか、ADWの劣化版というか、とりあえず付けときました、という感じが否めないものとなってます。

一応、キーボードの矢印キーでのアイコン間の移動、ホーム画面間の移動などはできるけど、ホーム画面の枚数を増減させることができないとか、ドロワーでアプリをカテゴリ分けすることができないとか、なんか基本的な機能まで付いていない感じで「気に入らなかったら、好きなホームをインストールすればいいじゃん」とでも言われている気分になってしまうわけで。

あと、アイコンが変えられないとか、せっかくEnterキーで選択ができるのにアイコンの長押しでは何も起こらないので削除の時は手で画面にタッチして操作が必要とか、ホームやドロワーのアイコンの縦横の数を変えられないとか、文字の大きさを変えられないとか、矢印キーの操作だけではフォーカスが当たらないアイコンがあるとか、不満を言い出せばキリがないのですが…。

とはいえ、オリジナルのホームなだけあって、良いところもいくつかはあるわけで。
ひとつはキーボードでホーム画面の切り替えができること。Ctrl+左右矢印キーでホーム画面が切り替えができます。
もうひとつはドロワー呼び出しのアイコンの長押しでホーム画面一覧が表示されて、左右矢印キーで選択ができること。
それからMenu+Nで通知画面が開くこととか…。

まあ、これらの点はツボを突いてるといえばツボを突いていて、通常マーケットで手に入るホームアプリにはこういう機能があるものはまず見つからないので、LTNならではの特徴を活かしていると言えるのだけど、ここまでやるならもうちょっと突っ込んで欲しかったところ。

たとえば、ホーム画面の切り替えもCtrl+数字キーでジャンプするとか、
ドロワーを開くのもなにかキーに割り当てるとか(2015-02-04修正しました。間違っておりました…)、アイコン長押しでコンテキストメニュー出すとか、いくらでもやりようはあったように思うのですよねぇ。
もう2年以上LTNを使っているけど、ホームに矢印キーでちまちま操作する方法しか付けなかった設計というのは、ことあるごとに不思議に感じてしまうんですよ。

そんなわけで、このLTNオリジナルの「ランチャー」に変わる素敵なホームアプリがないものかと、さまざまなものをインストールしては削除し…、というのを繰り返してきました。
しかし、上に書いた数少ない「ランチャー」のキーボードを活かした特徴を凌駕することのできるような、これこそLTNにピッタリのホームアプリというのにはまだ出会えていないですね。

理想をいえば、
・複数のホーム画面を、ホットキーで一発切り替え
・画面上のアプリやショートカットをホットキーで一発起動
・ドロワーをホットキーで起動
・ドロワーはスクロールではなくてページ式。で前後ページにホットキーで移動
・ホーム画面へのアプリ等の登録/削除はキーボードで操作可能
という感じかな…。

ホーム画面には、別にアイコンが並ばなくてもいいんです。一画面にそんなにたくさん配置しても不便なだけだから、せいぜい10個ぐらい置ければ良くて、カッコより視認性を重視したい。
たとえば、同じアプリで違うショートカットを置いた場合には同じアイコンが並んでしまうけど、それではわかりにくいので、タイトルをテキストでちゃんと表示できるようにできたりとか。

…と考えると、理想に一番近いのは、昔PC98で用意されていたMENUコマンドの画面のような気がしてきましたよ。
あれも複数のページにグループ分けしてコマンドのリストを配置することができて、矢印キーでもホットキーでも操作が可能だった。軽かったしなぁ。
起動オプションを記述したり、バッチファイルも応用したりで、かなり自由に使えたし、操作が直感的でリテラシーの低いユーザにも簡単に理解してもらえた。

おもえばGUIというものが導入されて、ああいうキーボード操作が主眼のシンプルなインターフェイスが死滅してしまったんだよなぁ。