LifeTouch NOTE で PHP を動かす

Androidの端末でPHPを動かすというとき、一昔前(LTNが登場したころ)はSL4Aでというのが定番だったように思う。これでたしかにPHPは動くし、端末のAPIにもアクセスできたりするので、ちょっとしたアプリ(風)のコーディングもできるわけだけど、PHPでWEBアプリケーションを動かす、という環境ではない。
SL4Aでも関数のコーディングとかそのチェックなんかが出来て、それはそれなりに便利ではあるのだけど。

さて、月日が流れて、いまではWebサーバ+PHP+MySQLみたいな、WindowsでいうところのXAMPPっぽいサーバ環境を提供するアプリが登場してきているっぽい。

おそらくその代表が「Server for PHP」ってやつだろうと思うけど、残念ながらこれは対応がAndroid3.0以上となっていてLTNでは動かすことが出来ない。

似たようなアプリでLTNでも動作可能だったもので「Servers Ultimate」というのがあった。これは”Ultimate”というだけあって非常に多彩なサーバやツールが使えるようになっているんだけど、どうも各サーバの設定をいじくるのがGUIの設定画面からしかできないようで、直接設定ファイルを編集したりすることが出来ないっぽかった。
もしかしたら編集可能なのかもしれないけど、簡単にわかるところにファイルが置かれている感じではなく、ドキュメントにわかりやすく書いてあるという感じでもなかった。

PHPの使用には「PHP and Lighttpd」というPHPとHTTPDサーバが一緒になったやつを使う。とりあえずPHPを使う分にはこれでもOKという感じ。MySQLもあるし、有償にはなるけど他にもたくさんのサービスも使えたりするので、PHPやhttpdに限らずいろいろ試したい人にはいいかもしれない。

もうひとつ試したものは「DroidPHP++」というアプリ。
これはPHPとhttpdとMySQLが一緒になったサーバで、httpdにはnginxとlighttpdが選べる。このnginxが選べるというところが一番の特徴かもしれない。

CAP_20140807_194359

DroidPHP++の画面。各サーバのバージョンなど。

で、このDroidPHP++では各confファイルがユーザからわかりやすいSDカード直下の/droidphpというディレクトリに置かれ、ユーザが編集可能なので、いろいろと自由が効いてありがたい。

アプリの説明を読むとphpMyAdminもアプリに同梱されているような感じだけど同梱はされていなかったので、適当なバージョンのをダウンロードしてきて、/droidphp/phpmyadmin以下に展開する。httpdの設定にポート10000でphpmyadminにアクセスするように設定されているので、http://localhost:10000/でアクセスできる。

CAP_20140807_194821

localhostのphpMyAdminにアクセスしているところ。

phpMyAdminで適当にデータベースを設定して、CodeIgniterで簡単なアプリケーションを作って動かしてみたけど、問題なく動作した。(phpMyAdminが問題なく動いているのだから当然だけど)
また、apacheではないのでmod_rewriteは使えないけれど、lighttpd.confにリダイレクトの設定を追加することによってCodeIgniterでPATH_INFOを使った制御も可能だった。

PHPには概ね必要なモジュールはそろっているし、このDroidPHP++があれば、とりあえずのテストとかはLTNでも出来てしまいそうだ。